実例に伴うQ&A ⑤

2011年05月26日

 さて今回は、今までのQ&Aをまとめてみたいと思います。日本国内企業の、現場担

当者より寄せられた質問とその回答です。

Q1、冷却水に対して、薬品使用をやめたい。代替品はないのか?

A1、薬品の代わりに注目されている製品では、

     銅イオン装置

     軟水器

    が上げられます。また、もっとブロー(水の入れ替え)頻度を高めるのも一

    つの方法です。

Q2、現在は工業用水を使っているが、設備への負荷(汚れ)が激しい。水道水

   の方がいいのか?

A2、水道水は確かに綺麗な水ですが、いずれは汚れてしまいます。冷却塔

   ある以上、外気から様々なものを取り込んでしまいます。水道水を使う

    ならば、ブローの頻度を増やし濃縮を避けることが一番のメリットだと思わ

    れます。

Q3、銅イオンでの弊害・デメリットは?

A3、銅イオン以外の軟水器や、ブローを増やすことについて、メリット・デメリット

   を調べてみます。

  銅イオン

   メリット  効果範囲が広く、薬剤を全く必要としない。清掃コスト・電力削減に伴う

          CO2削減と効用も大きい。

   デメリット 初期投資が比較的高額である。運用当初は使用水量が多い。

  軟水器

   メリット  スケール抑制には一番の方法。

   デメリット 初期投資が一番高額である。効果範囲が限定されている。(スケール

          は抑制できるが、既発生済のものには効果がな

          い。サビや藻は、別途対策を行なう必要がある。)

  ブロー頻度を増やす

   メリット  濃縮させなければ、スケールの発生は防げる。

   デメリット 水のコストが増大する。特に、排水は下水引き取りだとさらにコスト増

          に迫られる。水使用量増加=コスト増のためコスト削減に向かう方法

          がない。

Q4、薬品使用と銅イオン、イニシャルコストはどちらが高いか?

A4、イニシャルコストについては、銅イオンの方が高くなります。薬品の場合は

   注入器やタイマーといった器材ですが、銅イオンの場合は電源ユニット等機

   械設備一式となります。その分高くなります。

Q5、薬品使用と銅イオン、ランニングコストはどちらが高いか?

A5、ランニングコストについては、ほぼ同じであると申せます。基本的に双方

   耗品と電気代のため、それ程大きな差はでないと考えられます。

Q6、他にコストメリットを見出せる点はあるか?

A6、この部分が一番大きな部分であると申せます。

  現状  

   薬剤使用、完全浄化ができない為年2回の大規模清掃。

   ⇒ 清掃コストの永続負担。

銅イオン導入の場合

    銅イオンにより、浄化効率上昇。

    清掃負荷の削減に伴う清掃コスト削減。

  質問してきた会社は金属加工を業としております。この業種の特徴は、

   冷却塔が汚れやすい。  大気から鉄分その他を吸い込むため。

   スケールが出やすい。  高温環境のため、濃縮しやすい。

 つまり、この二つの問題の解決策として年2回の清掃実施(塩酸を用いて洗浄を行な

 います。ご存知の通り酸は劇薬のため、清掃に関わった水全てが産業廃物となり、そ

 の処理費用は非常に高額となります。数千万円にのぼる事も珍しくありません。)とな

 るのです。

しかし、近年はご存知の通り清掃コストが非常高額です。2回の清掃を1回にできれ

ば、それだけでも非常にコスト削減を果たすことができます。そしてもうひとつ、清掃回

数が減ることは製造ラインを止めずにすむため、納期その他の付帯コストの削減にも繋

がるのです。

次回は、海外についてまとめてみます。