実例に伴うQ&A 中国

2011年02月10日

 今回は前回お話した、大きな環境の対策依頼についてお話したいと思います。

 その内容は、廃水処理を手伝って欲しい、と極めて切羽詰った相談でした。そのた

め、色々な情報の問題や実情を把握するため、弊社スタッフは実際に現地視察を行い

ました。その上で、改めて内容を吟味いたしますと、規制値以内の廃水にできないか?

とのことでした。そして、その事柄から次のようなことが判明致しました。

規制値以内の廃水にする。

・廃水濃度下げるため、使い回しせず放流する。(現在、これの方法を選択)

・廃水に、濃度成分除去装置をつけ、濃度を下げて使いまわせるようにする。

つまりはこの二つの方法が挙げられるのですが、更にこれはもっと大きな問題が内包さ

れていたのです。

・廃水濃度を下げる

 ・つまり、それまでは規制がないもしくは非常にゆるかったことになります。そして、規

  制の実施が行なわれたため、非常に切迫した話となっていたことでした。

 ・廃水の濃度を下げるには、薄めるか、最初の水質を向上させる以外の方法しかあり

  ませんでした。つまり、冒頭の成分除去装置がないからです。つまり、使い廻しをせ

  ず放流していたのは、その方法を選択したのではなく、他に選択の手段がなかった

  からなのです。そして、この使い廻しをせずに放流をする方法こそ、その場しのぎの

  方法でしかなく、一番根本の大問題に大きく影響を及ぼすものなのです。

一番根本の問題

 この国は、公式にも現実にも環境に非常に力を注いでおります。確かにその点は間

違いのない事実なんですが、隠された裏側は実際は異なるのです。

 ・CO2排出を減らそう!

  環境面からとても良いことなのですが、この国ではこの問題により工場の多い町で

  は夏場の高温化と、スモッグの発生に苦しんでおります。この現状の改善こそ、CO

  2の削減となっているのです。

 ・省エネ化を推しすすめよう!

  省エネを謳う前に、必要とされるエネルギーを現状で賄いきれていないのです。従っ

  て省エネルギーを促進させる必要があるのです。

 ・水は豊かな資源!

  今回、一番感じたものがこれです。何故水の使い廻しに執着するのか、それは水そ

  のものの絶対量が不足している、このことに他ならないからです。相談を持ちかけた

  工場は、生産工程上必ず水を必要と致します。これが何らかの理由で水の供給が

  停止もしくは削減された場合、工場の操業そのものがストップしてしまいます。その

  ことが根底あるため、切羽詰った相談となったのです。

今回は他の国のお話ですが、日本はこの国のみならず他の諸外国と比べても非常に

資源が少ない国です。皆さんも、もう一度真剣にお考え下さい。決して対岸の火事とは

呼べないのですから。