何故スケールが問題になるのか

2012年04月27日

何故、スケールが問題なのか

 これまでスケールの発生による弊害を、ご説明してきました。今回は具体的な数値でご説明したいと思います。
 
 冷却水の熱交換、つまり温度をいかに伝えやすくするかが冷却効率です。熱交換器や冷凍機に何故銅が用いられているか、それは銅が極めて熱を伝えやすい物質だからです。みなさんも調理器具に銅の合金をよく見られると思いますが、これも銅の熱伝導率の良さを利用しているのです。

 しかし、スケールはどうなのでしょうか。ここはスケールの主成分炭酸カルシウム(CaCo3)でご説明いたします。
銅と炭酸カルシウムを比較してみますと
 銅              332  kcal/mh℃   
 炭酸カルシウム      0.6  kcal/mh℃   (数値は単位換算も基づく概算)
約600倍もの開きがあります。つまり炭酸カルシウムは、銅に比べると600分の1しか熱を伝えないことになるのです。
 
 仮に熱交換器のチューブに0.1㎜の炭酸カルシウムが付着したとします。このたった0.1㎜ですが、銅の場合だと60cmの厚さとなります。いくら熱を伝えやすい銅であっても、60cmもの厚みを超えて熱を伝えるのは非常難しくなります。たった0.1㎜、そのようにお考えですが、とても大きな0.1㎜それがスケールの一番の問題なのです。