水のお話 ⑦

2011年05月12日

 今回は、気化熱の問題点についてです。

 水、化学式ではH2Oで表します。しかし、水のお話②でお話した通り水は様々な物

質を取り込む性質を持っています。色のところでは土壌成分や生物の事例を挙げました

が空気も例外ではありません。普通にコップに水を入れておくだけで、様々な成分が水

に溶けていくのです。そのため、H2Oのみで構成される”純水”は、人工的に製造する

以外、存在しないのです。

 気化熱は、水が蒸発(気化)する時に熱を奪う作用です。問題は、この時蒸発するの

が水単体である、この点なのです。これまで何度もお話させて頂いたことですが、水に

含まれている成分は蒸発して無くなることは有り得ないのです。

 1、水に成分が溶け込む。

 2、水が蒸発する。

 3、含まれてる成分の濃度が濃くなる。(結晶化する。)

この工程を何度も繰り返すことにより、含まれている成分の濃度がだんだんと増え続け

最後には結晶化することにより、様々な問題を引き起こすことになってしまうのです。

 以前お話した死海、ここは塩分濃度が高いので有名ですが、何故これ程高くなって

しまったのでしょうか。死海には流れ込む川はありますが、死海から流れ出す川はあり

ません。また気温が非常に暑く、雨も殆ど降りません。つまり、川の水に僅かに含まれ

ていた塩分が、溜まりに溜まって非常に塩分濃度の濃い湖を作ってしまったのです。

 死海は特別だ、と皆さんは思われるかもしれません。しかし皆さんのご自宅のキッチ

ンのシンク、白い線が出てたりしませんか?ポットの中に白いツブがこびり付いていま

せんか?水道水に含まれているごく微量のカルシウム・マグネシウム(ミネラル成分の

結晶です。これがスケールなのです。)がこれら白い物の正体です。

 水を色々な用途に使う私たち、これからは水を何度も再利用していかなければならな

い時代です。水を使うには成分濃縮による成分の結晶化の問題と、必ず直面いたしま

す。今、資源は節約する時代となり節水・節電対策が求められております。節水・節電

対策には様々な方法がありますが、まずはその前、この根底にある水の成分濃縮によ

る結晶化への対策についてもう一度考えて見てください。この問題解決だけでも、大き

な節水・節電効果につながります。そして、弊社はその取り組みに大いに寄与する会

社として社会へ貢献して参ります。