水のお話 ⑤

2011年04月28日

 今回は、前回の熱伝導の続きです。

気化熱

 水自身が温度が変わりにくい(そのため、水と触れる物質に温度を伝え易い)事は、

前回お話させて頂きました。この水を、空気の様に簡単に温度変化させる方法はない

のでしょうか。いいえ、冷却については簡単な方法があります。それは気化熱の利用な

のです。

  注射する前のアルコール消毒で脱脂綿で拭かれた部分が冷やっとする、トイレのエ

アータオルで手を乾燥させると熱風が当たってるのに冷たく感じる、これは全て気化熱

です。気化熱とはご存知の通り、液体が蒸発する際に物質の熱を奪っていく現象の事

です。注射の場合、消毒用アルコールはすぐに蒸発しますのですぐに冷たく感じます。

エアータオルの場合は、熱風を吹き付けることにより水が蒸発し、そこで冷たく感じ

ます。この様に、気化熱とは液体を蒸発させることにより物質の熱を奪いとるのです。

我々も、熱い飲み物や食べ物にふぅ~と息を吹きかけると思います。これも実は気化熱

の利用なのです。他には、

 打ち水

  (夏場の夕方、外に水をまきます。水の蒸発とともに温度が下がり涼しくなります。)

 風呂上りの扇風機

  (濡れた体で扇風機の風を浴びますと非常に涼しく感じます。ただ、体が乾いていく

   と同時にあまり冷たくは感じなくなります。)

 ミストシャワー

  (最近夏場になると良く見かけます。気化熱を利用し、温度を下げます。クーラー程

   電気を使用しないので年々増えてきております。)

等があります。この気化熱も、我々は昔から利用してきました。更に、現代化学におい

てもこの気化熱は非常に重要です。それは、次回お話させて頂きます。