藻について 最終回

2010年09月27日

藻が発生しますと、様々な弊害が起こることは既にご説明させて頂いたとおりです。こ

の藻自身、枯れても他の雑菌の栄養源となってしまうので、発生させないのが一番の

方法です。そして、この事こそが、今回一番皆様にお伝えしたいことなのです。

この点の重要な部分、それは

全ての物質は、性質・形が変化すれど存在そのものはなくならい

このことなのです。

何故窒素やリンがあれだけ増え、そして富栄養化を引き起こしたのか?

それは、窒素やリンを含んでいる様々な物質を人間が大量に排出した

これに他なりません。では、殺藻剤を使用すればどうでしょうか?

成分は天然由来で分解しますから大丈夫です。

この様な宣伝文句を、よく見る機会があります。しかし、本当にそうなのでしょうか?

現在、寒冷地において自動車の腐食が問題視されています。この原因は、融雪剤の使

用にあります。この融雪剤は、塩素系薬品が大半をしめます。そして、これらの薬品に

含まれている塩素、これが腐食を引き起こすのです。

塩素系の薬品は、殺菌殺藻や漂白・洗剤と様々な分野で用いられております。また、

次第に分解してその効果薄める、ともあります。しかし、分解されるのは化学の結合式

だけであり、個々の成分そのものがなくなりはしません。例えば、一般に殺菌剤として

用いられる次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)の場合、このNaとClとOの結びつきが無く

なるだけで、各々の成分はそのまま、或いは別の化合物に変化し、存在し続けます。

そしてこの塩素、塩素自身が毒物であり、また鉄を腐食させる作用をもっています。(ス

テンレスも例外ではありません。)勿論、塩化ナトリウム(塩)のように安全なものもあり

ますが、塩素系薬品の大半は毒性を持っております。つまり、塩素系薬品を使用するこ

とは、環境へ大量の塩素を放出していることになるのです。結果、融雪剤の様な事が

発生するのです。

融雪剤は、その地方で生活される方にとって非常に大切なものです。そのため、近年

は塩素系を用いない薬品が開発され、徐々に使用されていっております。このように、

脱塩素の活動は活発になっておりますが、まだまだ全体をしめる割合はほんの僅かな

ものです。

塩素をとりあげましたが、特に塩素だけが悪いのではありません。窒素やリン、その他

様々な物質があります。いずれも、

過度の使用が環境への負荷を増大させる

のであります。塩素も塩として生物に必要なものです。窒素やリンも、我々の体を作る

物質です。ここで大切なのは、

・できるだけ環境負荷の低いものを使用する。

・排出する量そのものを削減する。

この2つを心がけることが、藻のみならず本当の環境対策なのです。