殺菌対策と銅イオン ②

2010年07月1日

 前回、レジオネラ菌O157サルモネラ菌黄色ブドウ球菌等、これらの危険性についてご説明し、その対策に銅イオンが効果的であることもお話させて頂きました。今回は、銅イオンの持つ具体的効果について、ご説明させて頂きます。

 銅自身、「微量金属作用」(オリゴダイナミックとも呼びます)と呼ばれる殺菌効果を持っております。これはごく僅かな量でも、非常に強力な殺菌効果を発揮することです。又、イオンとなって水に含まれることにより、水中の藍藻(らんそう)類等も枯死させることができます。他にも、水中の藻類(これも雑菌の一種です)、カビ、水中微生物(ボウフラも含みます)等、非常に広範囲に効果を発揮致します。そして、この特性を昔から我々は利用してきたのです。

十円硬貨

 青銅でできております。硬貨は人間が数多く触れるため、殺菌目的で銅を用いており 

 ます。日本のみならず、世界各国の主要な硬貨は、殆どが銅の合金です。

ドアノブ

 真鍮製のドアノブや取っ手を良く見かけられたと思います。真鍮は銅合金ですので、 

 硬貨と同じく殺菌目的で真鍮が用いられております。

銅壷(どうこ)

 銅で作られた壷のことです。「銅壷の水は腐らない」の言葉の通り、 銅壷は溜められ

 た水を安全な状態に保ちます。これは殺菌作用に加え、他の微生物の繁殖も抑える

 効果があるためです。

他にも様々な用途があります。最近では、キッチンの三角コーナー向け製品に銅合金が用いられたり、浴槽用品に銅合金が用いられたりします。これらはスライム(水周りに発生するぬるぬる汚れ。実際は汚れではなく、雑菌が繁殖のためにゼリー状物質をつくりあげたもの。雑菌の塊。)対策に、銅の効果を利用しているのです。

 そして、それは家庭だけではありません。行政もこの銅の効果を利用しているのです。東京都下水道局森ケ崎処理場では、最終沈殿池の放流版(川に水を返すところ)に銅板を利用しております。この銅板を使うことによって、それまで発生していた藻やボウフラの発生を抑えることができ、より自然な形で自然に水を返すことができるようになりました。

 では銅・銅イオンをどうすれば効果的に使えるのか、次回はこの点をお話したいと思います。