水と空気の関係⑦

2013年07月16日

 塗装ブースの装置やスクラバーの目的は、空気中に漂う微粒子を水にぶつけて空気中から除外することにあります。冷却塔の目的は、水を空気にあてて気化熱を奪うことにあります。目的は異なりますが、空気を広範囲に水に接触させることにかわりはないのです。塗装ブースの装置やスクラバーは、空気が水に触れることにより不純物を水に流し込みますが、冷却塔でも同様のことが起こるのはご説明させて頂いたとおりです。つまり、塗装ブースの装置やスクラバーで発生する問題は、冷却塔でも発生するのです。
 
O社での事例
 
O社は食品加工を営んでいる会社です。製造工程で食品の匂いが大量に発生するため、数多くのスクラバーを用いております。衛生面には非常に気を使っているO社は、スクラバーの使用水にも純水を使用しているのです。しかし、スクラバーの構造上、当初は純水であっても匂いの成分が含まれるとすぐに水質が悪化してゆきます。特にこのO社の場合、匂い成分は全て有機物であり、雑菌の栄養源になるのです。スクラバーの原理は、水に不純物をぶつけて下に落とすことであり、当然雑菌もその対象です。結果として、雑菌は栄養源豊富なところに居ることになり、スライムの形で大繁殖することとなってしまったのです。
 
 次回も水と空気のお話をします。