水質分析③

2012年12月27日

 今回は、次の項目を説明したいと思います。
 
 イオン状シリカ
 シリカ(Si)は殆どが二酸化珪素(SiO2)の形で存在します。水には溶けず、電気も通さない物質ですが、何故水質分析の項目にあるのか、それはシリカの持つ特性2つからなのです。
 
 水にも溶けず、電気も通さないシリカの特性の一つ、それは、スケールとの反応です。実際にはスケールと化学反応は一切行われないのですが、スケールが固体化する際に、シリカもそれに内包されてしまうのです。シリカ分の多い地域ではスケールのことをシリカと表現したりします。シリカ分が多い場合、その表現も誤りではありません。シリカ分の多いスケールは、きらきらと光を反射します。
 
そしてもう一つは熱伝導率です。シリカは熱を極めて伝えにくい物質です。(ガラス容器が用いられる理由の一つです)昔の魔法瓶は、このガラスの特性を利用したものでと真空を利用して断熱したものです。このように熱伝導の極めて悪い物質が付着した場合、大きく熱交換効率が阻害されてしまいます。シリカ単体では問題が起こりませんが、スケール成分が必ず存在する以上、シリカの量にも注意を払わなければならず、そのために分析項目に含まれているのです。