熱伝導率と藻(スライム)

2012年05月11日

 今回は藻が熱伝導率に与える影響です。

 藻が発生しますと、冷却塔が冷えなくなります。そしてその死骸や生み出す有機物が、スライムとして熱交換器内部に発生し熱伝導率を阻害します。ここまではスケールと同じです。スライムは、その構成の大部分が水なので、水の熱伝導率で見てみますと、
 銅              332  kcal/mh℃   
 水              0.5  kcal/mh℃   (数値は単位換算も基づく概算)

となります。これは、スケールと同じく銅と比べて熱を非常に伝えにくい物質となります。しかし、スケールとは全く異なる性質をスライムは有しております。それは、「発生の速さ」なのです。

 日常生活でみられるスライム、それはキッチンや浴槽のヌルヌル汚れです。どれだけ掃除をしても、ものの2~3日あればスライムはすぐ発生してします。1日で数時間しか使用しないこれらの場所でもこの状況です。常時使用し続けている場合、スライムの付着は1両日の短期間となるのです。そのため、藻が発生しやすい時期(これからの夏場、雨が多い梅雨)、発生しやすい水(河川系の工業用水)を利用している場合、スライムの除去は勿論、再発生にも注意しなければならないのです。この発生の早さ、これがスライムの一番の問題なのです。