電気伝導率について

2012年04月16日

 冷却水の管理基準に、電気伝導率があります。これは、水がいかに電気を通しやすいかを表したものです。本来水(H2O)は電気を一切通しません。それが電気を通すようになるのは、水に溶け込んでいる物質(イオン)が電気を通すからです。つまり、電気を通しやすい水=色々なものが溶け込んでいる水=濃縮が進んだ水、となるのです。しかし、この数値だけ注目するのも、大きな問題があります。
 
 サビやスケールの成分は、当初はイオンとして存在します。その段階では当然電気伝導率に影響を与える物質です。しかし、サビやスケールといった固体になりますと、電気伝導率には影響が与えられなくなります。電気伝導率の数字が安定しているからといって、スケールやサビが発生していない訳ではありません。
 
 電気伝導率で管理する方法は一般的であり、弊社もお客様のところでよく拝見いたします。しかし、伝導率で管理なされているはずなのに、サビやスケールの発生に大変多くのお客様が悩まされております。数値の持つ意味も大切ですが、実際の状況をよく判断することも非常に大切なのです。冷却塔の状態を小まめにご覧下さい。数値が良くても、冷却塔にスケールやサビがあるならば間違いなく配管の中にも発生しているのです。