節電の仕組み

2011年11月24日
 スケールの主成分は炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムです。このカルシウムとマグネシウムは、単体では非常に水に溶けやすい物質です。そのため人口的に製造した水ではない限り、水の中にはカルシウムとマグネシウムが含まれることになります。この2つの物質が炭酸イオン(CO3・2-)と結合しますと固体化し、殆ど水に溶けなくなります。これがスケールの正体ですが、自然界にも同じ物質があります。それは鍾乳洞にある、鍾乳石です。水に溶けたカルシウムやマグネシウムが徐々に成長し、あの様な形となるのです。ではカルシウムやマグネシウムではなく、炭酸イオンが存在しなければどうでしょうか?そうすればスケール生成されないはずです。
 
 炭酸イオンは二酸化炭素が水に溶けることにより、生成されます。二酸化炭素は我々の吐く息には勿論、普通に空気中に含まれております。二酸化炭素はご存知の通り地球温暖化物質として有名ですが、スケール生成の主成分でもあります。二酸化炭素の増加は、スケール生成の要因ともなります。そのため、多くの冷却系統では密閉式(水自体を空気とは接触させない方式)と熱交換器を使用する方式を採用されております。つまりは空気と接触させなければスケールは生成されにくいのです。しかし、密閉式であっても、熱交換器の先、つまり外縁部は冷却塔により水を冷却する必要があります。その部分は水と外気が必ず接触いたしますので、スケールの生成は避けられません。そこで十分に冷却ができなければ、密閉式であっても十分な冷却効果が得られず、従って冷凍機の負荷が大きくなり消費電力も増大するのです。
 
 待機電力もそうですが、負荷の増大による消費電力も無駄と呼べるものです。たかがスケールとは考えず、一度電力を見直してみて下さい。特に冷凍機は非常に電気を消費するものです。冷凍機の効率化を図ることこそ、節電への大きな取組なのです。