水のリサイクル

2011年10月19日
 さて今回もリサイクルです。水のリサイクルについてもう少し深くお話をしてみたいと思います。
 
 水のリサイクルとはその水の使用目的に応じて、水の中に溶け込んでいる成分をいかに少なくできるかがポイントです。大きく分けて、その方法は2つしか存在しません。その方法は、膜やフィルターを使って成分を漉し取るろ過と、サバイバルの技術である水を蒸発させてから冷やして再度水にする方法です。
 
 ・ろ過について
  フィルターや膜の穴が小さければ小さい程、数多くの物質が除去できます。今一番細
  かいものはRO(逆浸透)膜です。これは、塩素やカルシウム等水以外の物質のほ
  99%まで取り除くことができます。ここだけを見ると、大変素晴らしいものに感じま
  す。しかしながら、大きなデメリットもあります。それは
  1.原水の半分しか真水がとれず、残りの50%は高濃度(つまり原水の倍の濃度)の
    排水が出る。
  2.ろ過には一定の圧力が必要である。(圧力を掛けなければろ過できないため、電
    力が必要)この2点です。そのため、小規模ならばともかく大規模な設備の場合
    は色々と乗り越える課題が多くなるのです。高濃度の排水はそのまま廃棄でき
    まん(日本の国内のRO膜の施設では、雑排水と混ぜて希釈してから放流して
    ます)し、電力が確保できない場所(無人島等)では使い様がありません。
 
 ・気化方法
  原理としては一番簡単な方法です。無駄な排水も出ず、環境にも優しい様に感じま
  す。しかし、同じようにデメリットがあります。
  1.効率良く造水するには、大量のエネルギーが必要とする。
  2.設備の面積が巨大になる。
  3.RO膜と比較すると、どうしても不純物が混じりやすい。
  この3点が、気化方法のデメリットです。特に1については、加熱(沸騰するまで)し冷
  却(水滴になるまで)するため非常にエネルギーを消費します。省エネ環境に対して、
  文字通り逆行することになります。
 
このように、水のリサイクルにはエネルギーの消費がついて廻ります。そのため、これらリサイクルを考える前に、まず水を汚さないことが必要不可欠であるのです。