リサイクルについて

2011年10月6日
今回はリサイクルについてです。
 
 
 
 前回で触れましたリサイクル、つまり物質を再生し利用することです。しかし、なんでもリサイクルすれば良い訳ではありません。そのことについて、お話したいと思います。
 
 リサイクルされる製品の代表的な物は、ジュースやお茶に用いられるペットボトルがあげられます。使用済みで回収されたペットボトルは様々な物に形を変え、リサイクルされていきます。しかし、大部分は元のペットボトルに戻ることはありません。それは何故なのでしょうか。答えは”色”にあります。ペットボトルとして生成された際当初から着色されていますと、再生段階ではその色を抜くことができないのです。そのため、リサイクル先には色を問われない用途に限られてしまうのです。でも、本当に色を抜くことができないのでしょうか。いえ、技術は日々進歩し色を抜くことはできます。問題はその色を抜く工程に費やされるコストなのです。全く新しいペットボトルに再生できても、普通に製造するより高額な再生コストが必要ならばそれは大きな問題です。そしてエネルギーについても同じことが言えます。普通に製造するより大量のエネルギーが再生に必要ならば、それこそリサイクルする意味が無くなってしまいます。
 
 そして、一番身近な存在の水、このリサイクルも非常に大変です。例えば、生活排水をまた飲み水レベルまでに戻すのにはどれだけ作業が必要なのでしょうか?普通の下水処理場での処理は、海や河川に放流できるレベルです。大半の水道水は河川の水から作られています。つまり、生活排水を飲み水レベルまでに戻すのには下水処理場と浄水場の工程を経なければならないのです。これまでにもお話しましたが、カルシムやマグネシウム、そして塩素などは水から分離するのが非常に難しい物質です。(だから海水は塩辛いのです)これらを安易に水に溶かしてしまうとなかなか分離させられず、リサイクルの大きな弊害となります。ご存知の通り海水を淡水にする方法は存在しますが、その為のコストも高く必要とするエネルギーも大きいものです。つまり、水のリサイクルの第一歩は、水に余計なものを溶け込まさないことです。
 
 水は大切な資源であり、安易にリサイクルできるものではないことを、私たちは常に忘れずにありたいものです。